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おもためコラム

おもしろくて、ためになるコラムをお届けします。

美肌と食べもの

肌は健康のバロメーター

肌が荒れてお化粧ののりが悪いといった経験はありませんか。男性でしたらひげがうまくそれないとか。顔色が良くないのも一つですね。
肌のトラブルは美容上の問題だけでなく、体の状態がどこかおかしいことを意味しています。外側からの手当て、手入れも大切ですが、基本は体の内側からの対策が大切です。

肌のトラブルと必要な栄養素

皮膚の表面は次々再生されていますが、新陳代謝が落ちると皮膚再生の速度は乱れたり遅れたりします。皮膚が規則正しく再生されないと、肌荒れやニキビといった肌のトラブルの原因になります。
体の新陳代謝をあげるには、タンパク質をしっかりとることが大切です。また、皮膚もタンパク質でできているので、その成分としても必要です。さらに、新陳代謝を高める補助的な役割を持つものとして、ビタミンB1、B2、それにEといったものがあげられます。肌の乾燥を防いでしっとりと保つのにはビタミンAも必要です。また、Aが不足すると風邪をひきやすく、風邪ひきは肌を荒らします。
シミやソバカスは、皮膚の内側にメラニン色素が沈着したものです。紫外線に当たるとメラニン色素が生成されますが、ビタミンCが十分に取られていると、色素は生成されにくくなります。
肌の健康には便秘も大敵です。便秘がちの人は吹き出物などが出やすくなったり、肌が荒れてきます。便秘予防には食物繊維を十分にとることが大切です。
顔色がさえないというときは貧血であることも考えられます。貧血予防には血液の材料である鉄分やタンパク質が必要です。

健康な肌はバランスのとれた食事から

肌のトラブルの主なものだけみても、いろいろな栄養素が関係しているのがわかると思います。単独の栄養素をとることで代謝がスムーズに行われ、体の健康が保たれ、美しい肌も作られるのです。健康状態は肌にあらわれます。
美しい肌を保つには、化粧品を使う前に、まず栄養のバランスのとれた食事が大切ということですね。

大滝緑(おおたきみどり)プロフィール
千葉県出身、大阪府在住。
兵庫栄養専門学校卒業。
1964年より食品研究家、河野友美が主催する「河野食品研究所」に勤務。
原稿執筆、講演活動を行う。
1999年よりフリーの食品研究家として活躍中。
趣味は、色鉛筆による野草・草花のスケッチ。
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