日本理容美容教育センター

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おもためコラム

おもしろくて、ためになるコラムをお届けします。

夢をかなえるためのライフスタイル(2)

主体性を確立して運命を開く

仕事の「仕」は、「人」に「十一」と書きます。つまり「一」を聴いて「十」のことをやるという意味です。働くときイヤイヤやると十のうち0.7しか力を発揮できないが、納得してやると十の1.3倍の力が出るといいます。さらに自ら進んでやると1.3倍の2乗の1.69倍もの力を出すことができるのです。仕事に対する気持ちのありようで、中味がこんなにも違ってくるというわけです。

「いかなる職業でも、自分が支配する限り愉快であり、服従する限り不愉快である。」といわれるように、自らが仕事の主人公となることです。主人公になるということは、つまり主体性を確立するという意味です。

みなさんは、理容・美容の仕事に対する自分の姿勢をどうとらえていますか。イヤイヤでやっている「死事」みたいなものなのか、夢と希望をもってやっていると断言できる「志事」でしょうか。もちろん、夢と希望をもってやることが大切なのは当然です。

イギリスの評論家ラスキンも「自分の仕事において幸福であろうとするならば、次の3つのことが必要である。すなわち、仕事を好きでなくてはならぬ。その仕事をやり過ぎてはならぬ。その仕事で成功するという気持ちを抱いていなければならぬ。」といっています。やり過ぎてはならぬということは、一を聴いて十のことをやるということと矛盾しているかもしれません。この十をやるというのは、やみくもに考えもなしにただやれば良いというのではなく、一を聴いたなかで推理を働かせ、その仕事が持っている背景は何なのかを理解した上で、正確に仕事をこなすという意味があるわけです。

職場では役に立っているという気持ちをもって働く

職場で「チームワークがいい」といわれるのは、大抵は「和やか」「仲が良い」といったイメージがあります。これは決して間違っているとは思いませんが、チームワークというのは、本来それだけの意味ではないのです。一人ひとりが「自分は職場で役に立っているんだ」という気持ちを持ち合うことがいちばん大切なのです。それは結果として、心の底から「自分は役に立っているんだ。」「自分はみんなと一緒に働く資格が充分あるんだ。」と自信をもって言えるということです。

よく私たちの周りに「これは自分の性格だから」と、かたくなに改めたり直そうとしない人がいます。それは性格が直らないのではなくて、直そうとしない性格にとらわれているのです。これから長い人生を送るのに、今から自分の性格を決めつけていては、生きていくのがつらくなってしまいます。

柴崎宣雄(しばざきのぶお)プロフィール
横浜市立横浜商業高等学校別科(理美容科)教諭。
主な著書:「ハートの経営」「オーナーになるための独立教本」「ヘアサロンのCS経営法」「増収増客戦略集」「なる本 理容師・美容師」「心の手帳」他。
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